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行政と三師会自治会ら 県内初の連携訓練 医療救護現場を再現

公開:2013年10月25日

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負傷者に対応する様子(上・右)海老名総合病院の様子(左)
負傷者に対応する様子(上・右)海老名総合病院の様子(左)

 近い将来訪れることが予想される大規模災害時における医療救護活動を円滑に行うため、市と医師会、歯科医師会、薬剤師会、周辺自治会らが連携してトリアージ訓練を10月20日、市役所や海老名総合病院などで行った。

 トリアージとは、人材や物資などの資源が通常時の規模では対応しきれないような非常事態に陥った際、最善の救命効果を得るために、負傷者を緊急度・重症度によって4色に色分けされた「トリアージタッグ」と呼ばれるカードで「選別」し優先順位を決めるもので、フランス語のトリアージュ「選別」が由来となっている。日本では阪神淡路大震災の混乱を教訓とし、厚生労働省がタッグを統一してから広く定着した。

 訓練は当初、初期消火や給水など毎年実施している総合防災訓練と連携して行われる予定だったが、当日朝から雨模様となったため、総合防災訓練は中止しトリアージ訓練だけを行った。

 神縄・国府津―松田断層帯の地震を想定して行われたこの日の訓練には医療関係者や周辺の10自治会、市社会福祉協議会や赤十字奉仕団など関連団体、市職員など400人ほどが参加。会場となった市役所では災害対策本部や、トリアージ班、応急処置班、搬送班、誘導班、炊き出し班などそれぞれの役割ごとに手際よく次々とテントを設置して負傷者への対応を行った。

 訓練は、腕にやけどの特殊メイクを施した子ども、出産を間近に控えた妊婦、骨折した人、歩行困難な重症者などさまざまな症状の負傷者に扮した参加者にトリアージ班が症状を聞く作業から始まり、緊急度に合わせて選別。応急処置が必要と判断した負傷者を医師が待機する応急処置班へ誘導し医師が症状、対処法などを記入し、搬送場所に移すといった作業が繰り返し行われていた。

 また海老名総合病院など医療機関から受け入れ可能な人数、空きベッド数などの情報収集や、薬剤師会からは要請した医薬品が届けられるなど、発災時さながらの訓練が、終始緊迫した雰囲気の中行われていた。

総合病院でも

 市役所会場と連携した訓練が行われた海老名総合病院とメディカルプラザでは直接訪れた負傷者の「選別」訓練と同時に、搬送されてくる負傷者の受け入れ訓練が行われた。また院内にも火災が発生したと想定し、入院患者の移動訓練などを同時に行った。市健康づくり課によると市や医療機関が連携しての訓練は県内でも初の試みだという。
 

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