国分北の龍峰寺に安置されている国指定重要文化財「木造千手観音立像」が3月17日(月)に開帳される。これに合わせNPO法人海老名ガイド協会(城山俊則会長)がガイドツアーを企画し参加者を募集している。
2mを超す阿形、吽形の2体の仁王像が安置されている仁王門をくぐった先にある観音堂、ここに国重文立像は収蔵されている。
カヤ材の一木造りで衣の表現は平安時代の特徴をもつが、明確な制作年代は定かでない。水晶やガラスで作った眼をはめ込む手法の「玉眼嵌入(ぎょくがんかんにゅう)」などから、鎌倉時代末期に補修、もしくは古い像にならって再興されたものと考えられている。
42本の手のうち、2本を頭上に上げて組み合わせている姿が特徴的な「清水式」と呼ばれる形式で、京都の清水寺以外では岐阜の慈恩寺、岩手の中尊寺観音院に安置されている極めて珍しい観音像を同寺では毎年、元旦と3月17日の2日間のみ開帳している。
今回のツアーは開帳当日、午後0時40分から1時まで中央公園の七重の塔前で参加を受け付けた後、相模国分寺跡や郷土資料館、逆川船着場跡などを巡った後、龍峰寺で千手観音立像を拝観。弥生神社、相模国分寺尼寺跡を巡り午後4時ごろ中央公園で解散となる。参加費は200円(保険・資料代など)。問合せは城山会長【電話】046・232・9756へ。
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