知的書評合戦「ビブリオバトル」を企画した 高原 和樹さん 中央在住 26歳
冒険心が人生を豊かにする
○…図書館に置く投書箱に1通の手紙を送った。「図書館ボランティアを作りたい」。館長は紙を手に取り、すぐに電話で「どんなことをしたいの?」と、この返事に「ビブリオバトルです」を応答した。おもしろい本が無いんじゃない、その本を知らないだけ―。「多くの人に本を読んでほしい」その一つの思いが26歳の青年を動かしている。
○…好きな本が見つかった時には仕事から帰宅した後、午後10時から朝方まで読んでしまう。そんな生活になったのはほんの数年前の話。学生時代は年に2冊しか読まないほど本を手にする事がなかった。社会人になり、ふとしたことから図書館のボランティア団体に入会し、本との触れ合いが彼の世界を広くさせた。「『人生は楽しい』ということを本が教えてくれた。教養や感性の向上など、あらゆる方面から心を豊かにしてくれる。自分が言うのはまだおこがましいことかも知れないけれど…」と謙遜するが、その眼には一点の曇りもない。
○…0から1へ。彼の人生テーマはここにある。他人の意見に左右されない、自分が思いついたことは人に伝えるという純真でまっすぐな性格が周りを惹きつける。中でも「新しいことを自分でやりたい」という思いは人一倍強く、企画を考えては提案をする。「自分を通じて、他人の人生が豊かになってもらえたらハッピーですよね」と目を輝かせる。
○…激化する情報社会の中では情報をインプットするだけでなく、その情報から思考を凝らさなくてはいけない。「なんとなく感じていることは、情報を鵜呑みにする人が多いこと」と苦言を呈する。改善策のひとつに自身を成長させることを位置づけ、「1日1人、知らない人と知り合いになる」というルールをつけ、カフェやバーに独りで入り隣に座った人に声を掛ける。「視野を広げるには色んな経験や体験を知るしかない。人との出会いは人生の財産です」
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>