海老名市議会は11月14日に臨時会を開き、議長に藤澤菊枝氏(志政会・73)を選出した。全議員による単記無記名投票の結果、藤澤氏と鈴木惣太氏(ニュー市政の会・71)が同票となり、同市議会では初となる抽選での議長選出となった。市議会事務局によると女性議員が議長に就くのは初だという。任期は慣例により1年。
午前9時50分過ぎ、市川敏彦氏が「議長辞職願」を鶴指眞澄副議長に提出。議会は市川氏のこの申し出を許可し、即座に投票で新たな議長を選出することを決めた。
22人全ての議員に投票用紙が配られ、無記名で行われた投票の結果、最大会派「志政会」に属する藤澤氏と11月上旬に4人会派を解散し、新たに2人会派「ニュー市政の会」を立ち上げた鈴木惣太氏がそれぞれ9票を獲得。同票となり、地方自治法の規定に基づき、くじ引きにより新議長就任者を決することとなった。
議会事務局によると議長選出を巡った投票で同票となり抽選となったケースは過去にないという。異例の事態に議場内はざわつき、事務局は木製の箱に2本の棒を収めた抽選箱を用意。藤澤氏、鈴木氏の順でくじを引き、若い番号の「当たりくじ」を引いた藤澤氏が第52代の海老名市議会議長に選出された。
藤澤氏は元県議会議員の木内要氏の実妹で2007年の市議会議員選挙で初当選し現在2期目。11年から12年にかけては副議長を務めたほか、これまでに文教社会常任委員会委員長などを歴任してきた。
選出を受け登壇した藤澤氏は「とても緊張している。みなさまのお力で初の女性議長に就かせていただく。今後もお力をお借りしたい」と話した。
一方、鈴木氏は本紙取材に「抽選は時の運。2人会派でもここまで票が集まったことに感謝したい。藤澤新議長には女性初の議長として頑張ってほしい」と答えた。
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