自宅で地域交流イベントを行う 鈴木 信一さん 望地在住 68歳
情熱で人を動かす「火」に
○…ニッコリ笑顔と白く輝く「髭」がトレードマーク。髭を剃るのは「仕事の日」と決めていた。退職後、妻の「第2の人生なんだし、そのままでいいんじゃない」という一言により、髭を整えダンディな姿に至る。「一度見たら、だいだい皆覚えてくれるんだよ。防犯パトロールなんかでは子どもたちが飛びついてきてくれたり、髭をひっぱってきてくれんだよ」と目を細める。
○…干し柿や味噌作りの地域交流を自宅で行うほか、望地の自治会長や海老名中学校区の青少年健全育成連絡協議会の会長、海老名駅西口の開発事業にかかわるなどまちづくりに力を注ぎ、新しい住民が増える中で地域の伝統を守り伝え継続していく。生まれ育った望地では御囃子やお祭りがない中、正月の「どんど焼き」を大イベントとして企画。昔ながらに続けている人たちとともに、移り住んできた人たちも入りやすいようにと団子づくりを行ったほか、地元農家らが食材を提供して豚汁を振る舞うなど地域交流の触れ合いを深める場にした。「望地という地に愛情を持ってほしい。そこから安全が生まれてくる。都市化だけではなく調和が大事だよね」
○…築60年という昔ながらの家にはインターホンが無い。「人と話すときはやっぱり顔を見て話すのが一番でしょ」。コミュニケーションはもちろん人の”ぬくもり”を大切にしているからこそのこだわりがある。「ちなみに言うと、少し前まではポストも無かったし鍵も開けていたよ。『困るよ〜』と言われてするようにしたけど、やっぱりアナログがいいでしょ」
○…「火を付ける」という言葉が取材を盛り上げた。「1本のマッチから大きな火を起こすには準備が重要になる」と説く。農作業もまちづくりも夢も同じ。すべては地道な裏方作業があってこそ大きなものになっていく。「後悔しないように一つひとつやっていくよ」と将来を見つめる。
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