関東圏の和菓子職人から約120点が出品された「全日本和菓子品評会」が2月に幕張メッセで行われ、河原口の「御菓子司 二葉」の3代目和菓子職人・大久保縁さん(26)=人物風土記=の作品が、「引菓子・三ツ盛」部門で「最高技術賞」を受賞した。
「引菓子」とは、かつては結婚式の引き出物などで使用されていた大きな上生菓子のことで、今回、大久保さんは、出品者が自由に決めたテーマを3つの引菓子で表現する「三ツ盛」部門に出品した。
テーマは「春」。「品評会は2月の開催だったけれど、見てくださる方に春を先取りして感じてほしい」と、自宅の裏手を流れる相模川沿いに毎年咲く桜からヒントを得たという。
デザインから制作まで、誰にも相談することなく、全て1人で行ったため、制作時間は勤務後の午後8時頃から朝4時頃。「二葉菓子店」の工場で、黙々と3日間かけて作業し、透明感のある羊羹に桜の花びらや葉を1枚1枚丁寧に描いた「錦(きん)玉(ぎょく)羹(かん)」、白餡と求肥を練って作った土台に餡で石灯篭を描き、花びらを1枚散らした「煉(ねり)切(きり)餡(あん)」、求肥と卵白で作った生地に抹茶を加え、春を告げる鳥「めじろ」を鮮やかな緑色で表現した「雪(せっ)平(ぺい)」の3つの引菓子を仕上げた。
品評会で審査に当たった審査員は大久保さんの作品を「全体的にバランスが取れており、特に桜の花びらのグラデーションが忠実に再現されていて美しかった」と評価し、最高技術賞に選出。大久保さんは「誰にも相談せず、最初から最後まで1人で作り上げた作品を評価して頂けたことは、『私らしさ』を認めてもらえたのだと思う。とても嬉しく、自信につながります」と笑顔で振り返った。
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