今から330年前、厳しい年貢の取り立てに苦しむ大谷村(現在の大谷地区)の村民をかばって命を落としたとされる大谷村の名主・鈴木三太夫の慰霊祭が4月26日(日)に行われる。
「海老名歴史ものがたり」、「海老名文化財散策自然と歴史のさんぽみち」によると、貞享元年、三太夫は領主の町野幸重からの重い年貢徴収に対する村民の苦しさを訴え、年貢の軽減を嘆願していた。しかし、その声は聞き入れてもらえず、幕府に直訴を企てた。計画を知った町野は三太夫を捕らえ、現在の中央農業高校内にあった代官所で斬首されたという。
この話が大谷村で語り継がれ、1938年に地域住民が「鈴木三太夫頌徳碑」を建てることになったが、戦時下の圧力で刻まれることはなかった。その後、1973年に大谷自治会によって現在の頌徳碑が建立された。
4月27日が三太夫の命日であることから、大谷自治会(田崎明会長)では毎年、命日に近い日曜日に慰霊祭を行っている。慰霊祭は参加自由で、大谷南の御堂前に午前10時に集合。祈祷と献花が行われ、「義民」三太夫をしのぶ。
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