公共の福祉に寄与した人を称える「2015年度神奈川県県民功労者」の表彰式が7月6日に県庁で行われ、海老名市からは(一社)海老名市医師会の前会長・田中昭太郎氏が選ばれた。
これは団体や地域の活動などを通じて社会福祉・保健衛生・産業・教育などの分野で活躍し、特に優れた業績をあげた県民に与えられる県の最高表彰のひとつ。68回目となる今年度は42人が選ばれていた。
田中氏は医療に関して市民が安心して暮らせるように努めている海老名市医師会のメンバーとして、長年にわたって地域医療の充実に優れた成果をあげ、保健衛生の向上に尽くしたとして表彰された。
新風を吹き込む
海老名総合病院の創業メンバーの一人で、名誉院長でもある田中氏。30年ほど前に「海老名に救急医療を」という要望を受け、同院を立ち上げて以来、海老名の医療に尽力している。
医師会の会長時代には、東日本大震災直後の現地視察での教訓を生かし、大規模災害時の医療救護活動を想定した「トリアージ訓練」を市内で初めて実施。医療機関だけでなく、行政、周辺住民など、地域の関係者とともに万が一の時の備えを促した。
また、団塊の世代が75歳以上となる2025年以降に向けて、医療や介護、福祉のさまざまな生活支援サービスを住み慣れた日常生活圏域で適切に提供できる地域の体制「地域包括ケアシステム」を高齢化が進む市内さつき町をモデル事業として講演会や健康相談を続け、地域の体制づくりに貢献している。
田中氏は「今までの活動について、県が評価して頂いたことは光栄に思います。これからも、地域の医療・介護の連携システムのお手伝いが出来ればと思います」と話していた。
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