オレオレ詐欺や還付金詐欺など、息子や団体職員などを名乗り高額を請求する「振り込め詐欺」。海老名警察署では新たな手口とみられる「ゆうちょ銀行」を装った詐欺について現在、注意を呼び掛けている。
今回、海老名署が公開した振り込め詐欺の新手口は高齢者にターゲットに絞り込んだもの。具体的にはまず「ゆうちょ銀行 商品調査部」という架空の団体から、60歳以上の人限定で高金利を優遇する「シニア定期」と称した偽商品の案内チラシが郵送で届く。このチラシには「一般公開前の特別金利として300万円から700万円までは2・4%、700万円から1千万円までの貯金に対しては3・4%の金利を優遇する」などと、破格ともいえる好条件を明記。さらに「普通口座に預けておくだけで自動的にこの金利が適用される」といった文言も添えられており、「リスクを冒さず、ちょっと小遣いが増えるかも?」といった欲目を刺激しているのも特徴の一つ。「『ゆうちょ』の名前を使う事で、信ぴょう性が高いと感じてしまう人も少なくないんですよ」と、警察関係者も困り顔で話す。
”仕上げ”は電話で
この時点では、ゆうちょ口座の残高を増やす程度のもので実害はゼロ。だが、ここから詐欺グループは、チラシの内容をお年寄りがすっかり信じ込んだ頃を見計らい”仕上げ”に着手。 「チラシはお読みになりましたか?では、優遇金利を適用させて頂きますので口座番号と暗証番号をお願いします」などと、言葉巧みに個人情報を聞き出し、残高を根こそぎ搾取するものとみられている。
全国でも発覚
チラシで相手を信じ込ませて、電話で詐欺を実行する―。”2段構え”ともいえるこの新手口は、若干の違いはあるものの県内をはじめ全国各所で発覚。
8月13日現在、この手法による被害は報告されていないものの、既にチラシが届いている高齢者の中にはゆうちょ口座の残高を増やした人もいるものとみられ海老名署でも「信ぴょう性が高い話には、特に注意を」と力説。金融機関との連携強化や防災メール、無線での周知徹底など、懸命に注意喚起を続けている。
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