多選を問う 意見広告 「計画行政」で海老名の立て直しを! 明日の海老名を考える会 瀬戸 きよのり
最近、海老名市の財政状況について議論になっています。私はこの5年間で、基金が35億円減り、市債(借金)が69億円増え、経常収支比率が極端に悪化していて、市政経営に大きな影響が出ていると憂慮しています。
特に平成26年度決算は、市有地を売却して8億円の収入があったにもかかわらず、年度途中でお金が足らなくなり、約5億5千万円の臨時財政対策債を発行しています。
さらに経常収支比率は前年度より1・7ポイントも上昇し、過去最悪となっているところから台所は火の車と指摘しました。
経常収支比率とは、全体予算のうち、人件費や扶助費、公債費など必ず支出しなければならないものの割合です。
一部では「市債残高(借金)は他の市と比べて少ないから大丈夫。さらに経常収支比率は県下第5位で問題ない」などといわれています。本当でしょうか。
経済収支比率は「悪化の一途」
確かに市債については、過去の財政運営が健全であったため、他の市と比べて少ないのは事実です。しかし市債を増やしていいということにはなりません。
経常収支比率について調べてみました。東洋経済が出版している「都市データパック2015年版」によると、全国813市区の中では海老名市は659位。県下では5位でも全国ランクではよくないですね。今年はさらに悪化しているので、下から数えた方が早くなります。
経営に明るい方であれば、経常収支比率の97・2%という数値をみて「将来の市政運営が非常に厳しい」と判断します。家計でいえば、給料50万円の内、自由に使えるお金が1万4千円しかなく、冠婚葬祭や家を修繕することにも事欠きます。
正確な海老名市の姿を市民に公表し、議論をし、市政運営をするのが本来あるべき姿である、と私は考えています。
ところで海老名駅西口の商業施設がオープンになりました。一部関係者はその経済効果をうたい「税収増で借金なんか問題ない」と説明しています。
しかし、私は心配しています。道路整備が進んでおらず交通渋滞が発生すること。人口が増えれば学校の増築、交通渋滞が解消しなければ救急車の出動に支障をきたし、その対策などもろもろの行政経費がかかり、喜んでばかりいられません。
「無理を通せば道理引っ込む」という政治でなく、きちんと計画を立てて進めるのが行政だと思いますが、みなさんいかがでしょうか。
瀬戸 清規
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>