県商工会連合会が羽田空港で開いた「神奈川みやげもの市場2015」で11月3日、上今泉在住の平賀国雄さんが代表を務める「どんぐり未来工房」が優秀賞を獲得した。県内各地の名産品約200種が並ぶ中、同工房の「どんぐりクッキー」が異彩を放った。
平賀さんは「どんぐり源さん」という愛称で親しまれ、10年前からどんぐりを使用した食品を開発している。今回のクッキーは幼稚園児たちの声を受けて作られたもので、卵やショートニングは不使用。材料はどんぐりと最小限の素材で、アレルギーや健康への影響を最優先して開発された。
素材の可能性力説
会場では多くの事業者が販売員を派遣する中、平賀さんは自ら足を運んだ。「日本は食糧自給率が低く、外国への依存度が高い。もし食糧危機が日本を襲った時に、栄養価の高いどんぐりが重要な役割を果たせるかもしれない」。商品PRに留まらず、素材の可能性を熱弁。納品分は早々に完売。追納しながら10日間で計530袋を販売した。今回の結果を受け「皆予想以上に関心を持ってくれた。新たなステージに来たような気がします」と話している。問い合わせは同工房【携帯電話】090・6146・5219へ。
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