「マルイファミリー海老名」内などで洋菓子店を営む柳正司さん(61歳=パティスリー タダシヤナギ代表取締役)が、厚生労働賞が発表した2015年度の「現代の名工」として表彰された。
「現代の名工」は卓越した技能を持ち、産業の発展に貢献した人を表彰する制度で1967年から行われているもの。神奈川県内では今年度、自治体や事業主団体などから推薦を受けた計10人が選ばれた。
食文化発展に貢献
柳さんは洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド」(1995年)で準優勝するなど、数々のコンクール受賞歴を持ち、同大会の国際審査委員や日本チーム団長も務めるなど洋菓子文化の発展に大きく貢献。さらに、専門学校講師や料理ボランティア活動による後進の指導、被災地支援などの活動実績も高い評価を受けた。吉報を受けた柳さんは「この名に恥じないよう、評価に慢心せず、取り組んでいきたい」とコメント。一層、気を引き締めていた。
笑顔のために「邁進」
群馬県出身で調理師学校卒業後は銀座の老舗店「三笠会館」やフレンチの名店「クレッセント」のシェフパティシエとして経験を重ね1998年に独立。「パティスリー タダシヤナギ」を市内国分寺台に開店させた。有名コンクールでの受賞や名店での総料理長として世界からも注目を集めていた時期という事もあり、多くのメディアからも取り上げられ、市内外から大勢の人が海老名へと駆け付けた。その後、2002年にはマルイファミリー海老名店、2005年には都内にも出店する一方、新たな洋菓子開発に尽力するなど、現在も第一線で活躍。専門学校の講師や洋菓子団体の役員など幾多の役をこなしながらも、新たな作品や商品に手を抜かない姿はまさに職人気質といった様子。「どこまでお客様に伝わるかはわからないけど、笑顔になってもらえる事を想像しながら日々取り組んでいます。一番楽しみですね」と頬を緩め話していた。
今号「人物風土記」で紹介
|
|
|
|
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>