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海老名総合病院レポート 心臓・血管の疾患について 取材協力／循環器内科 長岡優多部長
海老名・座間・綾瀬版
公開：2016年1月15日
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――循環器内科について教えて下さい。
当科は、全身に血液を循環させるために必要な臓器を対象にする科になります。具体的には、まず狭心症や心筋梗塞が挙げられます。これらは心臓に血液を供給するための冠動脈が細くなったり詰まったりする病気です。心臓ですので命を落とす可能性も十分あります。その原因として多いのは動脈硬化で、糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙、加齢などにより引き起こされます。
検査の方法は狭心症の場合、可能であれば運動負荷心電図検査や冠動脈ＣＴ検査を施行します。検査で総合的に判断し最終的に心臓カテーテル検査、つまり冠動脈に直接カテーテルを挿入して冠動脈造影検査を行います。
急性心筋梗塞と診断された場合は、迅速に緊急心臓カテーテル検査が必要です。主要血管に有意な病変があれば、薬物療法に加えてカテーテルによる冠動脈ステント治療を施行します。場合によっては冠動脈バイパス術を施行します。
また、近年では不整脈に対するカテーテルアブレーション治療（不整脈の元となる悪い部分を電気で焼灼するカテーテル治療）が積極的に行われるようになってきております。
不整脈にはさまざまな種類がありますが、脈が速くなる不整脈（上室性頻拍症、ＷＰＷ症候群、発作性心房細動、心房粗動など）は、カテーテルアブレーション治療の適応となることが多く、治療を施行することにより、内服薬を中止することも可能ですので患者さんにとって有用な治療方法とされています。気になる方は是非受診して下さい。
４月から座間総合病院でも循環器外来を開設予定としておりますので、そちらもご利用頂ければ幸いです。
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