海老名市は、昨年9月に廃止した「自動車文庫」に代わる取り組みとして、中央図書館への送迎車両「図書館へ行こう号」の試験運行を2月22日から29日に実施する。期間中の利用者状況などを検証し、今後の事業展開を検討していく。
送迎車両は自動車文庫が巡回していた地区から中央図書館へ運行する。今回の取り組みでは、市内4地区で発着日時と場所が指定されている。
各車両は先着8人の申込み制となっており、無料で利用することができる。予約開始初日から、早くも高齢者や子育て世代の申込みが入っている状況だという。
担当の市教育指導課(【電話】046・235・4926)では「来年度で実施するかはこの結果を受けて、再度検討。有馬図書館への運行についても要望があれば考えていきたい」と話す。運行時間など詳細は広報などを通し周知が図られている。
また、同事業に合わせ、中央図書館ではこの利用者に対し、スタッフが館内を紹介するツアーや検索タブレットの使用方法の説明など、来館者を歓迎する企画を予定している。
コスト抑え代替案
週に2回のペースで各地域の公園やコミセン、高齢者施設などで貸出業務を行い、昨年度4500人の利用者を集めた「自動車文庫」。しかし、利用者の減少や車両更新を含めた必要経費などの問題から昨年9月いっぱいで廃止になった。
これを受け、図書館では遠方の人や体が不自由な人への有料宅配貸出サービスや、障がい者向けの無料宅配サービスを始めていた。
この復活を願う声が多数寄せられることから、市は費用を抑えて同様のサービスができないかと思案。コストを試算したところ、自動車文庫と比較し半額に抑えられる「送迎車両」の試験運行に踏み切った。
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