市内国分南にスタジオを構えるコミュニティラジオ局「FMカオン」(84・2メガヘルツ)が2月22日、放送開始から5周年を迎えた。地域情報や音楽番組、士業相談など、放送内容は多岐にわたるだけでなく、地域の安心・安全に取り組むなど、裾野を広げている。
「FMカオン」の発信エリアは海老名、厚木の2市と綾瀬、座間、伊勢原、寒川の一部。快適に暮らせる知恵やイベント情報など、聴取者目線に立った生活情報を届けている。
昭和初期の歌謡曲番組は同局特徴の一つ。会話が少なかった高齢者が、放送を聞いて当時を懐かしみ、積極的に歌い出し元気になったという話が寄せられるなど、地域への浸透を実感しているという。
震災以降、必要性高まる
「コミュニティラジオ」は震災直後の被災地で、安否確認・復興状況などを得る情報源として大きな役割を果たした。その有用性は全国で認識され、3・11直前に263番目として開局したFMカオン以降、5年間で319局まで急増している状況にある。
同局でも地域への取り組みに力を入れており、海老名市との災害時に関する協定や海老名・厚木警察署と「安全」に関する協定を締結し、振り込め詐欺や犯罪情報の放送なども行っている。また、インターネット上の「サイマルラジオ」に対応することで、ラジオ電波では届かない難聴地域の解消にも努めている。
天野哲也局長は「今後は放送内容をさらに充実させ、まちの声を地域の皆様に届けていきたい」と抱負を語った。
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