南えびなアリーナを運営するNPO法人「南えびなスポーツクラブ」の理事を務める 小林 直樹さん 60歳
熱い思いを地域に還元
○…市内本郷にある倉庫の2階に上がると、フットサルコートや卓球台が並び、その横では女性が世間話をしながらバドミントンを楽しむ姿があった。「スポーツなら何でも出来る施設を作りたい。色んな人が色んなモノを楽しむ。そんな場になれば」という思いから倉庫を借り上げ、創り出したそこはまるでスポーツ施設のよう。仲間と資機材を集めた手作り感溢れる空間を背に「まだまだ未完成ですけどね。これも味があっていいでしょ」と嬉しそうに話す。
○…出身は東京。教諭として門沢橋小学校や社家小学校に配属されたのが、海老名との縁だった。自身がこの時設立した地元サッカークラブの教え子から、退職後に空き倉庫の紹介を受け、以前から考えていた「老若男女、生涯にわたってスポーツに携わってもらいたい」という思いで一念発起。倉庫を借り上げることを決意し、海老名で築いた仲間たちと共に創り上げた施設を「南えびなアリーナ」と名付けた。1周年記念では多くの利用者が施設に集まり「大変なこともあるけど、多くの方の笑顔が見られると、やって良かったという気持ちになる」と、満足気な表情を見せる。
○…教員時代は自他共に認める熱血教師で、当時の自分を「瞬間湯沸かし器」と評する。「すごい短気で、今となっては反省です」と苦笑いを浮かべるが、それも人一倍強い子どもたちへの思いゆえ。自分の性格も良く理解しており、指導していたサッカーでは勝負にこだわり過ぎないよう大会出場を自粛。この時も「長くスポーツを楽しむ」にコンセプトを置いた。
○…枠にとらわれず、さまざまな事に挑戦でき、且つ地域交流できる場として認知は高まっている。スポーツ大会以外に囲碁や将棋大会なども行っている。「ルールが分からなかった人が、人に覚えるまでに成長してきています。そういう姿を見るのは楽しいですね」とニッコリと笑う。
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