市内学童保育の支援などを行う「NPO法人Compass(コンパス)」を立ち上げた 松島 希さん 杉久保北在住 37歳
信念に従い、パワフルに
○…学童保育を通して地域活性化の一端を担い、市内の他施設をサポートするため、「NPO法人Compass」を設立。国分寺台中央商店街にある学童保育「Anchor(アンカー)」の代表として勤務する中で見つかった課題を解決するため、新たな展開に踏み切った。「私も他施設や地域の方に助けられてきた。その恩を返していけるような存在になれれば」と話す。
○…元々は病院のソーシャルワーカーとして働いていた。高齢者支援が中心だったが、子どもを担当したことが転機に。虐待、ネグレクト、アルコール依存など、大人が原因の事例が複雑に絡む中で、一番孤独な思いをしていたのは子どもであると痛感した。「子どもを守り支える仕事がしたい」。そう決意し、学童保育指導員に転身。充実した日々だったが、単身家庭などの最も学童を必要としている人が所得の関係で通えないことが、ずっと心に引っかかっていた。「この不条理をどうすれば―」。悩み、導いた答えは「独立」。通常よりも月謝を安くし、困っている家庭を中心に受け入れる施設を作った。
○…自身も共働き家庭で育った。寂しい思いもしたが、働く両親を尊敬していた。10年前、大好きだった母が他界。しばらく落ち込んだが、母のような働く女性を支えることが自分の役割と考えるように。「色々あるだろうけど、ママたちに胸を張って活躍してほしいんです」と笑顔を見せる。
○…前職の経験から、人と人を繋げることが得意。学童運営だけでなく、地域の朝市を子どもたちと手伝ったり、商店街の食材を使い迎えが遅くなった家庭に夕食を作るなど、さまざまな企画を実現させてきた。今、特に力を入れているのは、学童でアルバイト中の学生による子どもたちの学習指導。「お互いが勉強になるし、嬉しそう。この循環を続けて行けたら良いですね」。アイデアと信念に従い、これからも街の一角を明るく照らす。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>