東日本大震災の被災地・宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区にヒマワリの苗を贈る「ひまわりプロジェクト」が、県立相模三川公園で行われた。海老名で初めてとなる企画には、大勢の公園利用者が賛同し、種まきに協力。同園で育った464苗が現地に届けられた。
このプロジェクトは「元気を連想させるヒマワリ」を贈ることで被災地を励まそうと、三川公園の指定管理者である「(株)日比谷花壇」などの企業や大学が共同で進めている。
2011年に「心の復興」を目指し立ち上げられた企画で、現地の人から「綺麗な花を見て不安な気持ちが和らいだ」「ヒマワリの世話をすることで、住民の中で新たなコミュニティが生まれた」という声が寄せられていることから、現在も継続されている。
同園では、6月上旬ごろからパークセンター内にヒマワリの種と応援メッセージを書く木札のセットを設置。利用者の手で種を植えた小さなポットに「海老名から応援しています」「笑顔で頑張って」など、さまざまなメッセージが添えられた。種まきから10日ほどで芽が出たポットは閖上に配送された。
また、6月18日には現地で植栽イベントが催され、住民ボランティアら約300人が参加。届けられた苗が3つの花壇に1本ずつ、丁寧に植えられた。
「集いの場」作るきっかけに
閖上地区は漁港のある港町で、かつて5400人が暮らしていた。しかし、津波により約1千人が命を失い、多くの住宅が流され、更地状態になってしまった。内陸部に転居した人も多く、人口は大幅に減少しているという。
(株)日比谷花壇の越智正夫さんは「人が住まなくなってしまった場所を街として再生するためには、花が必要。ヒマワリをきっかけに、新たな『集いの場所』を作ることができれば」と話す。 三川公園の小山裕行副園長は「海老名では初めての試みにも関わらず、大勢の方が協力してくれ、皆さんの意識の高さに驚いた。2つの土地を結ぶひまわりの縁を、今後も育てていきたいと思います」とコメントした。
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