「みんなの食堂」の代表を務める 大島 正江さん 中新田在住 59歳
手を差し伸べる心を広める
○…貧困家庭や孤食の子どもたちに低料金で料理を提供するという”子ども食堂”を「海老名でもやりたい」という主婦が集まり、地域住民に夕食を提供している「みんなの食堂」。地域の温かみを感じる空間の中で、そこに来た子どもたちは自分の孫、その母親たちは我が子のように優しく接している姿が印象的だ。「地域のためにお手伝いができているという満足感はある。本当に必要としている家庭に提供できるよう、継続していくことが大切」と話す。
○…地元農家に嫁いで以来、趣味以外での外出はほとんどない生活。そんな中、全国的に広まる「子ども食堂」の報道に触れて「こうした活動で世の中に恩返しをしたい」と知人に相談。同じ志を持っている主婦たちに共感の輪が広がり、わずか1カ月で実施へと漕ぎ着けた。「主婦のパワーを改めて感じました。これまで全然知らなかった人たちとも触れ合うことが出来て、やっている方も毎回楽しみです」と白い歯を見せる。
○…「明日死ぬかも知れない――」。今回の事業を始めたきっかけは、こうした思いが根底にある。30代後半に乳がんを罹患。小学生2人の幼い子どもがいたが、「死の事ばかり考えてしまい、途方に暮れてよく涙を流していましたね」と当時を語る。何かに集中して気晴らしをしようと友人から紹介され始めたのが、バドミントンや水墨。続けているうちにもっと上手になりたいと向上心が芽生え、熱心に打ち込んだ。「『お母さん、昔よりも今の方が元気だね』と子どもから言われるぐらい、今は元気になりました」と笑う。
○…病気を含め、多くの人から助けられたという思いがあり、”生”への意識は人一倍強い。子どもがいることで支えられた部分も大きく、「子どもが成長しない世の中はダメ。色んな影響を受けながら、差別なく、素直な人に育って欲しい」と願う。出来ることに全力を注ぎ、地域の将来に希望を描く。
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