10周年を迎えたNPO法人「エンゼルあきちゃん」の設立に貢献した 鶴川 よし子さん 国分寺台在住 68歳
人と福祉に尽くし半世紀
○…開設10周年を迎えたデイサービス「エンゼルあきちゃん」。立ち上げ当初から携わり、現在は副理事長兼施設長として尽力する。これまで延べ350人の利用者を世話してきた。「開設して3、4カ月は誰も来なくて」と当初を振り返る。それだけに最初の利用者は思い出深い。「家から出ようとしなかった方で、いらっしゃったときは精神的にも不安定でしたが、だんだん親しくなって。最期まで看取らせてくださったんです」。穏やかに微笑む。
○…「まさに介護の人生ですよ」と明るく笑顔で語る。21歳の時に祖母を世話したことに始まり、子育てしながらの自身と夫の両親の介護、さらには夫の透析治療にも向き合ってきた。すべてがひと段落した時、「今までお世話になった看護師さんに恩返しをしたい」とヘルパーの資格を取得し、病院などで介護の仕事に従事した。「今日これができたと思っても、明日になったらまた課題が出てくる。介護の世界は奥深いです」
○…自身のコンセプトは若い頃から変わらず、「利用者もスタッフも皆家族」。誰とでも真正面から接するため、たとえ利用者でも目に余る行為があればびしっと注意する。厳しくはあるが、それは「少しでもその人のためになれば」との思いから。利用者からは「つるさん」という愛称で親しまれており、自分のことのように本気で考えてくれるのが伝わるのか、何かあった時には利用者やその家族から相談を受けることもしばしば。「頼ってくれた以上とことん世話したいです。家族の心もケアできたら」と思いを語る。
○…現在は後進の指導にも力を注ぐ。今後の目標は「高齢者のシェアハウス」を作ること。「独居の方がひとつ屋根の下に集って、楽しめる場所ができたら面白そう」と目を輝かせる。その他、赤ちゃんからお年寄りまで誰もが集える「富山型デイサービス」も海老名で作れたらと考案中。福祉への思いは尽きない。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>