高齢ドライバーによる交通事故が全国で相次ぐ中、高齢者が運転免許証を自主返納する動きが広がりを見せている。海老名警察署管内でも、免許証の自主返納件数が昨年に比べ増加していることがわかった。
運転免許証の自主返納は、加齢に伴う身体・認知機能の低下で運転に不安を感じた場合などに、自ら取り消しを申請できるよう1998年に制度化された。
海老名警察署では、免許証を自主返納した65歳以上の高齢者が今年10月末時点で242人と、昨年より58件増加している。返納理由で最も多いのが、「車をすでに手放している」と「普段運転していないため必要なくなった」だという。
運転経歴証明書を推進
免許証保有者の中には、身分証明のために更新している高齢者も多い。海老名警察署では自主返納の呼び掛けと合わせて、法的に身分証明書として使用できる「運転経歴証明書」の案内も行っている。
これは、免許証を有効期限内に所轄の警察署に返納し、5年以内に運転免許試験場で手続きを終えた人に手数料1000円で発行されるもの。免許証と違い、1度申請すれば更新手続きは不要。協賛企業や団体、文化施設などでの割引サービスを受けることもできるという。
海老名署管内では今年1月から10月に自主返納した人の75%にあたる183人が証明書申請を行った。
同署によると、管内での交通事故件数は減少傾向にあるのに対し、高齢者に関連する事故は横ばい状態だという。「運転する自信がなくなったら、自主返納も検討していただきたい」と担当者は話している。
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