北海道苫小牧市の公用車となった「福祉バイオトイレカー」を発明した 八木 正志さん 国分北在住 67歳
信念と行動が幸せのカギ
○…「福祉バイオトイレカー」を開発した国分南にある警備会社の代表。トイレカーは従業員が現場で汚れた靴を履いたままコンビニなどのトイレを利用していたことやトイレが近くに無かった時の悩みなど、職場環境を改善しようと考案したものだ。これを障害者や高齢者のためにも利用できないかと、試行錯誤を経て「福祉車両」として6年前に改良。より安心して利用できるようヘルパー資格を持つスタッフを、車に常駐させた。「トイレカーを作るには愛車を売ったりお金を借りたり。当初は『そんなものを作って何になるんだ』と変人扱いされるぐらい誰にも相手にされなかったが、必ず世間が認めるものになると”意地”で続けてきましたね」
○…現在、スポーツや花火大会など祭事の際には引っ張りだこなほど、欠かせない存在に。東日本大震災時は「トイレカーが必要になる」と発災10日後に現地入りし、会社をあげてのボランティア活動を先頭に立って指揮。1年7カ月にわたりトイレカーを派遣した。その後も笹子トンネルの事故復旧作業や熊本地震などの現場でも活躍した結果、経済産業省をはじめ商工会議所、自治体、企業など様々な団体から表彰を受けるように。「多くの方のおかげで国にも認められる存在になったことを誇りに思う」と話す。
○…静岡県焼津市の水産高校を卒業後、警察官から農家、日雇いのタクシー運転手、鉄工所の作業員など13度の転職を経て42歳のときに警備業を起業。日頃の業務はもとより、高齢者の能力を活かした働きやすい職場環境を整えるなど、常に人のために出来る事を精一杯やり続ける姿勢を崩さない。多数の問合せを受けているというトイレカーは2020年の東京オリンピックでの導入を狙っているという。「お金があることだけが幸せではない。自分の行動が幸せを運ぶ。私の場合はそれが福祉にあった」と持論を語る。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>