柏ヶ谷中学校野球部が、県内72チームが出場した「第9回K―1大会」に初参加し、優勝の快挙を成し遂げた。同部が大会のテーマに掲げる「スピードアップ」の練習が実を結び、つかんだ勝利。夏目璃久斗主将は「ここまで来るとは思っていなかったので嬉しい」と大会を振り返った。
これは県内中学校の軟式野球部で催される大会。高校のグラウンドを使って試合をすることで、中学生球児に高校野球への憧れを強めてもらうことを目的にしている。今回は海老名のほか、横浜、相模原、茅ヶ崎、横須賀など県内各地から参加し、トーナメント戦で競われた。
同校は初戦を危なげなく大勝するも、続く2回戦は7回まで0対0というこう着状態の厳しい試合になった。それでも粘り強い戦いを見せ、延長戦で「サヨナラ勝ち」という劇的な勝利を収めた。夏目主将が「この試合がターニングポイントだった」というように、勢いに乗り一丸となったチームは、続く3戦を勝ち続ける快進撃を展開した。
「一番苦しい試合だった」という準決勝では、先制したものの同点に追いつかれ、2度目の延長戦へともつれ込む。均衡を破り1点をもぎとった同校は、守りでも好プレーが飛び出し、逃げ切る形で決勝進出を決めた。
1月9日に行われた決勝戦では初回に2点を先制するも、相手チームの猛攻に追われる展開に。しかし、大会を通して発揮した守備の強さで攻撃をしのぎ切る。追加点を奪い、3対0の完封勝利で優勝した。
スピードアップを重視
同部は現在1・2年生で構成される新チームとなり、25人のメンバーが所属。放課後と土日には、実戦形式やバッティングに力を入れた練習に励んでいる。年間を通じて掲げるモットーは「成長」。この言葉には、最後の試合で悔し涙を飲み引退した3年生の思いを受け継ぎ、「苦しい時こそ成長していこう」という思いが込められている。
新チームで挑んだ初の市内大会では準決勝敗退。秋大会でも1回戦敗退と、思うような成績を残せずにいた。そこで今大会では、動きや試合展開の「スピードアップ」を図るべく、投球間隔を短くするなど工夫し練習を重ねた。
顧問の戸木祐司教諭は「秋大会の悔しさから生徒が必死に努力を重ねた結果だと思う。自分たちのペースで野球をできたことが勝因のひとつではないか」とコメント。
夏目主将は「ここで浮かれず春、夏へとさらなる進化を求めて頑張りたい」と話した。
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