杉久保北在住の堀内愛華さん(18)が「第35回『心に残る医療』体験記コンクール」(中高生の部)で優秀賞を受賞した。2月18日には読売新聞東京本社で行われた表彰式に出席。堀内さんは県内で唯一の受賞者だった。
同コンクールは、読売新聞社と日本医師会が1982年から主催している事業。医療環境の向上を目的に、医療従事者との交流記や介護にまつわる体験記などを募集し広めている。一般・中高生・小学生の3部門に分かれており、今年は全国から1600作品が集まった。
指定難病といわれる完治のない病気で、膠原病の一種「高安動脈炎」を罹患している堀内さん。「私の生きる世界」と題した作品には、普通の生活を送れる事への羨望や想い、自身の闘病生活から得た現在の考え方などが約2000文字で綴られている。
コンクールでは、作家の落合恵子さんや俳優の竹下景子さん、作家・詩人のねじめ正一さんらが審査員を務め、中高生では4人が受賞。表彰を受け、堀内さんは「病気のことを多くの方に知ってもらいたいのと、同じ病気を患っている人の支えになる存在になりたい」と話した。
オープンな心へ
発症は高校1年生のとき。40度の高熱が1週間も続く症状で、病院を駆け回った。大学病院での検査入院を経て、病名が発覚。幼少時代から劇団に所属し、プロ歌手への道を歩もうと決意した矢先の出来事で、自暴自棄になり絶望しかなかったという。
入退院を繰り返す闘病生活の中で、同じ病気の患者が集う交流会に参加。自分と思いを共感できる相手と話すことで、励まし合う大切さに気付き、前を向くことができた。
現在は通院を続けながら、インターネット上のブログや小説執筆などで病気について発信を行っている。「病気になったその日から私の闘病生活は始まっていて、新しい人生がスタートしたのだと思うようになりました。他人と比較することのない『自分らしい生き方』をしていきたいと思います」と話す。
堀内さんの作品はコンクールのホームページから閲覧可能。
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