浜田三塚公園(市内浜田町)にある上浜田古墳群第2号墳で出土した遺物の展示が、市立郷土資料館「温故館」で行われている。
展示されているのは鉄剣と玉類の副葬品33点。市内には秋葉山、上浜田、伊勢山の3つの古墳群が点在しているが、これまでの出土遺物は土器類が主体で、鉄剣や勾玉などの副葬品が見つかったのは、同場所のみ。
2014年に公園内を散歩していた近隣住民が第2号墳の墳頂部に露出していた鉄剣の破片を発見したのを機に、市は調査を開始した。鉄剣を市教育委員会や専門家が調べたところ、破片の接合部分がぴったり合うことや、長さ、形などからも古墳時代の鉄製品であることが判明。これまで第2号墳は保存を優先し、埋蔵文化財の発掘は行われなかったが、これを踏まえて、翌年に墳頂部を掘り下げると地表から10cmに満たない深さで勾玉、ガラス玉、鉄鏃(ぞく)などが出土した。
すべての出土品を分析した結果、古墳時代中期の遺物と位置付けられ、上浜田古墳群第2号墳が古墳時代中期後半に築造されたものと分かった。県内でも、この頃にできた古墳は極めて少なく、貴重な発見につながったという。
上浜田古墳群は秋葉山古墳の次に古いものとされており、浜田町から国分南にかけて点在する6基で構成されている。
市教委では「まとまった数の副葬品が出るのは珍しいこと。市内の歴史を感じられる貴重な品をぜひ見ていただければ」と来場を呼び掛ける。
また、調査結果をまとめた「発掘調査報告書」が刊行され、図書館で閲覧できるほか、温故館で千円で販売されている。
問合せは市教委【電話】046・235・4925。または温故館【電話】046・233・4028へ。
|
|
|
|
|
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>