新春インタビュー 市制施行から40年、節目の年
本紙では平成23年を飾る企画として内野優海老名市長に特別インタビューを行った。海老名市は今年11月に市制施行40周年を迎える。8月には相模国分寺跡で「薪能」の開催を予定するなど、年間を通じ様々な関連事業が展開される。
〔聞き手/海老名・綾瀬版編集長 高島雄一〕
【昨年1年を振り返って】
昨年の特記すべきことは、念願であった圏央道の海老名インターチェンジが2月27日に開通したことと、海老名駅駅舎部自由通路が8月20日に完成したことです。新たに道路の結節点ができたこと、鉄道の玄関口がリニューアルしたことにより、当市の交通利便性はさらに向上いたしました。また、新たなイベントとして、県内初の取り組みである「還暦式」を2月に開催したとともに、インターチェンジ開通の際には、1万4千人の方が参加した「相模川リバーサイドウォークinえびな」を、7月には「えびな盆踊りフェスティバル」を開催しました。このように昨年も様々な事業を展開することにより、海老名の元気を市内外に発信することができました。
【市制40周年を迎えて】
海老名市は今年「町」から「市」に変わり40年が経過いたします。市制施行当時は人口約4万9千人、のどかな田園風景に囲まれていた街並みも、現在は人口12万8千人、駅周辺を中心に都市化が進み生活利便性が高いまちへと変貌してまいりました。このため全市民で40周年をお祝いすべく、年間を通じて様々な事業を展開してまいりたいと考えています。
【海老名駅周辺のまちづくり】
ここ数年で、小田急海老名駅とJR海老名駅との間の地区(以下「駅間地区」)は民間企業による開発が、JR海老名駅の西口地区(以下「西口地区」)は土地区画整理事業の進展が見込まれております。今後、賑やかな街並みの海老名駅東口地区と駅間地区、西口地区が一体となるまちづくりを進めることで、当市の魅力ある中心市街地が形成されてまいります。なお東口地区と西口地区を結ぶため、駅間地区の自由通路整備も進めてまいります。
【来年度予算の見通しについて】
現在、来年度予算編成の真っ只中ですが来年度の税収も大変、厳しい状況が見込まれており、全職員の英知を結集しての編成作業となっています。予算編成の基本方針としては「都市経営」の理念のもと、事業の選択と集中により「元気なまちづくり」を目指し、「第四次総合計画」を着実に推進することとしております。いずれにしても市民が今何を求めているかを徹底的に検証し限られた資源を効果的・効率的に配分する予算編成としてまいります。
【23年度の目玉事業】
「市制40周年記念事業」として、8月に相模国分寺跡において、「薪能」を開催したいと考えています。また、10月には「出張なんでもお宝鑑定団」や「えびなの森植樹ファイナルイベント」などを開催いたします。市の様々な魅力を感じていただくことにより、さらに海老名市に愛着を持っていただくような事業展開をしてまいります。その他には、「(仮称)市民活動支援施設」の建設があります。これは、青少年会館と学校給食センターの敷地を利用し、市民・団体が自由に活動・交流を図ることができる施設です。第一期として「市民交流施設」、第二期として「健康増進施設」の整備を計画しており、来年度は「市民交流施設」の工事に着手します。
【市長の抱負と市民へのメッセージ】
財政がたいへん厳しい状況ではありますが、将来に禍根を残さないためにも、今、しっかりとしたまちづくりを進めていかなければならないと思っています。40周年の節目の年を市民の皆様とともにお祝いしながら、今後の海老名が元気であり続けるためのまちづくりに全力で取り組んでまいります。
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