3月11日に発生した東日本大震災に伴う計画停電のため、14日から運休が続いていたJR相模線。運行再開を求め、18日には沿線の海老名市、相模原市、座間市、茅ヶ崎市、寒川町が連名で、東日本旅客鉄道株式会社横浜支社に対し「JR相模線の運行再開に関する要請書」を提出。運休から2週間後の28日に5割程度の運行が再開された。
無料代替バス運行初日に再運行
茅ヶ崎駅から橋本駅まで県内を南北に約33Km縦断する同線はJRの他線とは異なり自前の変電所がなく、信号機や踏切を東京電力の電気で稼動させている。今回の計画停電で沿線は4つのグループにまたがっているため、踏切が作動しない可能性など安全面の問題から運行計画がたてられなかった。
20日には停電のグループが同一区間の茅ヶ崎―寒川間(約5Km)で5割程度のダイヤで再開したが、残りの区間は依然として運休が続いていた。市役所などには通勤・通学に支障の出ている沿線住民の疑問などの声が寄せられていた。
復旧の目処が立たない状態が続き、海老名市では23日から代替バス運行の検討を開始。神奈川中央交通バス、相鉄バスと連携をとり運行計画を立てた。
鉄道路線が相模線のみとなる市南部域の社家駅、門沢橋駅の近隣で、バスが停車できる場所に協力を要請。27日にメールサービスと市のポスティング紙で翌28日のバス運行開始を案内した。市担当課によると、バスの運行には概算で1日およそ40万円の経費がかかるという。
相模線は28日に通常の5割程度のダイヤで全線運行を再開した。
最寄駅が社家駅の有馬高校
社家駅が最寄り駅となる県立有馬高校では運休中、1年生と2年生合わせて511人のうち、およそ270人が何らかの形で相模線を利用していた。
14日から17日までを臨時休校とし、18日から24日までは登校が困難な生徒は自宅学習、通常8時40分のホームルームを10時に繰り下げ、12時まで2時限分の授業を行い、残りの授業は自宅学習の対応をとった。
一部の生徒は海老名駅や厚木駅から徒歩で片道45分から60分、海老名市上河内の「高野」バス停からも徒歩で20分かけるなどして登校。生徒は不便な交通網の中での通学を余儀なくされた。
4月以降も続く見通しの計画停電に、同校では「遠方からの自転車は危険も伴うが、保護者の車送迎も厳しい」とし、バスの運行など対応策も思案された。
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