宮城県人会の会長を務める 小野寺 安夫さん 国分北在住 74歳
みなぎる優しさを持って
○…共通の故郷を持つ仲間の集まり「県人会」。その地を離れても「つながりが持てる場所を作りたい」と立ち上がり、今年で27年目を迎えた「宮城県人会」の会長を務める。海老名という地で長く住もうとも、宮城県出身の人に出会うと「自然と親近感が湧くんだよ」。故郷を大切に想う心を持つ仲間をまとめ続けて15年が経つ。「もういまじゃあ、みんな本当の家族みたいだね」
○…宮城県から上京したのは18歳の時。兄の紹介で日本鋳造株式会社に入社。物流事務の指導職として、取引先との交渉やトラブル処理に従事し、部下が困った時も「オレがなんとかするから心配するな」と解決してきた。65歳で定年を迎えるも「辞めないで欲しい」と上司から呼び止められ、71歳まで勤め上げたが体調を崩し退職。退職時に催された送別会は多くの関係者が集まり、三日三晩続く盛大なものに。根っからの「面倒見の良さ」が人を惹きつけてやまない。
○…いつのまにか始めたという趣味は盆栽と造園。庭からベランダまで、家の周りを緑で囲まれた生活を送る。「風情を感じられる『松』がお気に入り」と庭にある盆栽に優しい眼差しを送る。もちろん毎日の手入れは欠かさない。現在は2世帯住宅で妻と息子夫婦、5歳と3歳になる孫の6人暮らし。「保育園から帰ってくる孫が待ち遠しい」とおじいちゃんの目を輝かせる。楽しみは孫とのお風呂の時間。帰ってくる時間帯にはお風呂掃除を済まし、湯を沸かして準備万端で孫の帰りをそわそわと待ち焦がれる。
○…気がつけば、会長職を務め15年が経った。高齢化社会の進む上で課題は「社会とのつながり」。会の中でも一人暮らしの高齢者が増えた。外とのつながりが無くなってしまった人に対して、宮城という特別な想いを共有できる輪が持てるよう「人生が楽しく明るくなるように」仲間を引っ張っていく。
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