東柏ヶ谷小学校(笠原祐治校長)の5年1組の児童38人が原発事故の影響から市内に避難している級友・鈴木佑美さん(11歳)の「南相馬の友人を励まそう」と先月から製作を進めていた千羽鶴が完成し、このほど鈴木さんの出身地・福島県南相馬に届けられた。
鈴木さんが暮らしていた南相馬市の自宅は福島第一原発の半径20Km圏内の小高区に位置している。3月12日に避難指示が出されたため茨城県内の親類宅へ身を寄せた。綾瀬市内の一時避難所を経て5月からは海老名市の公団に入居。東柏ヶ谷小に転校し、新たな生活をスタートさせた。
千羽鶴づくりは休み時間の何気ない折り紙遊びがきっかけだった。クラスメイトの一人が折った鶴を目にした別の児童が「千羽鶴を折って鈴木さんの友人へおくろう」と提案。38人のクラスメイトが協力し、休み時間などを利用しながら、1カ月ほどで千羽の鶴を完成させ、「避難所生活だけど頑張って」「早く復興しますように」などメッセージを一人ずつ書き記した。
「そっちでも頑張って」―鈴木さん
しかし鈴木さんの母校である小高小は原発の警戒区域内にあるため閉鎖中。多くの友人が同市内の別の小学校へ転校していた。
そこで今月、学校地震防災計画の見直しへ向けた調査のため、南相馬を訪れた海老名市教育委員会の職員に千羽鶴とメッセージが託され、調査で訪れた上真野小を介して、鈴木さんの友人が多数転校していた鹿島小学校に届けられた。
転校当初は不安だったという鈴木さんだが、今ではすっかりクラスに溶け込んだという。「友達と会えないのは淋しいけど海老名も好きになった。このまま暮らすことになってもいいかも」と話しているが、母親の和子さんは「急に居場所がなくなったが、慣れない土地で頑張っている。以前のように外で飛び回るような元気さがなくなった」と言葉を詰まらせた。
東柏ヶ谷小では現在、2年生が「自分たちも」と自発的に千羽鶴作りを始め、すでに完成間近だという。
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