秋の彼岸を前に震災で被害を受けた墓地に花を手向けようという取り組みを、海老名市内に活動拠点を置くNPO法人「やさしくなろうよ」(品田直子理事長)が進めている。9月23日に岩手県大槌町内の3つの寺に花を届ける計画で、市民らに協力を呼びかけている。
倒れた墓石、割れた墓石、津波が運んだヘドロが辺りを覆う。先祖が安らかに眠る墓地の光景は、そこにはない――。
NPO法人のメンバーで海老名市内で警備業を営む八木正志さんは、社員とともに所有する移動式福祉バイオトイレカーを震災直後から避難所などに派遣する活動を続けている。
8月には津波被害を受け壊滅的な被害を受けた大槌町の寺で、墓地の清掃作業に汗を流した。震災から5カ月が経ち、お盆を迎えようかという時期だったが、「とても先祖を迎えようという状況ではなかった」という。同時に「秋のお彼岸には供養できるようになれば」。そう考えたという。
現地のボランティアネットワークを通じ同町内の寺に活動の意向調査を行った結果、大念寺、蓮乗寺、江岸寺の3つの寺がこの計画に賛同した。21日に海老名を出発し、彼岸の中日となる23日に菊の花を墓前に手向ける。
活動の趣旨を説明し7日時点で千束ほどの菊を確保することはできたという。しかし、3つの寺の総基数は約2500。同法人では「市民の方々にもご賛同いただければ」と支援を呼びかけている。寄付は振込みでも対応している。問合せは同法人【電話】046(235)5200まで。
【振込先】
城南信用金庫海老名支店 普通預金249581 口座名義 特定非営利活動法人 やさしくなろうよ
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