江戸時代に中新田村の名主を務めた今福家の旧蔵資料が歴史資料収蔵館(河原口676‐2)で公開されている。市制施行40周年記念事業のひとつで、現存する約4千点の資料の中から「幕府法令写」や「中新田年貢割付状」など56点が展示されている。展示は10月5日(水)まで。入場無料。
戦国時代に活躍した甲斐武田氏の家臣がルーツとされる今福家は寛保3(1743)年から農業の傍ら、酒受売、薬種などの商いを始めたとされる。寛政11年(1799)年からは質屋も営むなど豪農商として一時代を築いた。
明治の時代に入ると主屋や文庫蔵などの土蔵3棟、小間物庫、糠蔵などを構える屋敷となった。今回の特別展で公開されている資料は弘化4(1847)年にこの時代としては珍しい3階建ての蔵として建立された、文庫蔵に収蔵されていたものの中から、今福家と村との関係を記す文書などが展示されている。
今福家は平成16年5月に18代当主の今福美雄さんが、屋敷内に残る貴重な建物や植物などを保存してほしいとの要請を受け、市が18年から19年にかけ、整備を進めた。現在は「今福薬医門公園」として保存されている。
また同家の血筋を引くNHKの元アナウンサーで、ニュースアナウンサーの草分け的な存在として知られる、今福祝氏に関連する資料も並ぶ。
観覧は午前9時から午後5時まで。月曜・火曜は休館。問合せは同館【電話】046(232)3611まで。
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