「認知症」を理解し、支援する「認知症サポーター」を養成する試みが全国的に進んでいる。海老名市でも今年度から本格的にこのサポーターを養成する講座を展開。来年度末までに200人の養成を目標に据えている。
厚生労働省の調査報告によると85歳以上になると4人のうち1人には症状が現れるとされる「認知症」は、超高齢化社会を迎える日本にとって最重要課題とひとつだ。この問題を地域で共有しようという考えのもと、厚労省では2005年から10カ年計画で「認知症サポーター」の養成を進めている。
海老名市でも5年前からサポーターの養成をスタート。講座を修了するとサポーターに認定される仕組みで、修了の証として手首にはめる「オレンジリング」が手渡される。昨年3月末時点で104人が講座を修了しサポーターとして登録され、オレンジ色のリストバンドを手にしている。
認知症との新たな向き合い方としてテレビなどでも度々取り上げられ、サポーターの存在は多くの人が知るところとなった。
出前講座も検討
今年度は4月、1月に講座を開講。40人程度が受講した。さらに2月上旬に市が催す講座は応募開始から数日で定員を超え、市担当課では現在、今年度中に講座を追加企画する方向で調整を進めているという。
サポーターを養成しているのが「キャラバンメイト」という指導者。研修を受けた医療従事者や介護相談員らが、その役を担い、市内では30人のキャラバンメイトが講師を務める。その中のひとり、保健師の繁田純子さんは「多くの方に認知症を理解していただくため、出前講座なども受け付けて行きたい」と話している。問合せは高齢介護課【電話】046・235・4950まで。
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