3月11日に風船灯篭を飛ばす催しを企画した 星谷(ほし や)和成(かず なり)さん 河原口在住 56歳
優しく厳しい”お父さん”
○…「何百、何千個が集まって空に飛ばせるようになるのが夢。そうすれば海老名の風物詩になるんじゃないかな」。3月11日、被災地へのメッセージなど思い思いの願いを込めた紙製の風船を夜空に浮かべる催しを行う。灯篭流しに似た風習で、タイ北部で行われている灯篭を空に浮かべるイーペン祭をヒントにした。被災地への想いを込めて昨年8月の盆に開催して以来、再び灯篭に火を灯す。
○…4年前に海西学区青健連の会長に。ほかにも有鹿小のPTA会長や県P連の副会長など青少年の育成に尽力してきた。「自分がまじめじゃなかったから偉そうなこといえないけど、健全な心を育む人づくりの大切さを感じてね。親になって」と照れ笑い。小学校から高校卒業までボーイスカウトに所属。制服のかっこ良さにあこがれて親に懇願し入隊。規律、上下関係、生きる力をいちから学んだ。特に体に染み付くほど学んだのは「不測の事態に常に備えておくこと」だった。「ボーイスカウトはサバイバル。食料を持って山に1週間こもったり、寝ずに一晩歩いたこともあった」と懐かしそうに微笑んだ。
○…現在、測量設計会社を営む。父親が建設業に携わっていたこともあり、自身も何か手に職をつけ、独立しようと測量の専門学校へ。世界の国境線や砂漠地帯の測量といった未知な世界へのあこがれだった。「測量は答えが一つで分かりやすい。いかに完璧に仕事をするかだけ。そこがいいところ。独立のきっかけも勤めていた会社の社長とぶつかってね」。自身を「わがままな性格」と謙遜するが、自分に正直に生きたいと願う素直な気持ちの表れだ。
○…「子どもたちは人を見る目が長けている。特に素行の悪い子どもたちは。だから本音で接しなきゃ駄目、やさしい心でさ。いずれ彼らも親になるんだから」。ロマンスグレーの元サーファーはこれからも平和な未来のためにまっすぐに突き進む。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>