上星小学校のプール跡地に建設が進められていた「大型防災備蓄倉庫」がこのほど完成し、今月から運用が開始されている。
今後は中部、南部にも整備
これまで海老名市では有事に備え、コンテナ型の防災備蓄倉庫の設置を進めてきた。しかし、収納能力や管理の問題などから、市が集中的に管理する大型倉庫の整備に向けた検討が、4年ほど前から進められていた。
3月14日時点で50カ所に設置されている既存のコンテナ型倉庫には、1万4千人が1日3食で3日間生活できる12万6千食が備蓄されている。これに対し、今回、完成した大型倉庫は1万4千人が、1日3食で2日間生活することを想定し、物資が保管されている。これにより、コンテナ型倉庫と今回の備蓄倉庫、今後運用予定の備蓄倉庫をあわせて30万食の備蓄を予定している。
大型倉庫にはアルファ化米や飲料水などの食料、毛布や仮設テントなどの生活必需品を収納しているほか、ガソリン型発電機、投光器などの資機材も完備。さらには仮設シャワーや仮設トイレに加え、1台で100人分の炊き出しが可能なレスキューキッチンなども揃えられている。
今後、市では同型の倉庫を中部(大谷地区)と南部(杉久保地区)にも建設する計画。中部の計画地は消防署前で、2012年度中には運用を開始し、杉久保小近隣に建設予定の南部地区倉庫は12年度中に建設を開始し、13年度から運用を開始する予定だという。
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