地域の絆を深める活動を行う「真鯨親睦会」の会長をつとめる 尾山郁夫さん 大谷南在住 70歳
地域の「顔」は寂しがりや
○…「おじさん、当たった」「おう、よかったな」。そんなやり取りが夕方になると毎日やってくる。子どもたちの居場所を作ろうといつしか経営する写真店の一角で駄菓子を販売するようになった。地域の絆を深めようと40年前に始まった盆踊り大会がきっかけで生まれた「真鯨親睦会」の会長。「そんなに食べるのか」「美味しいんだもん」。何気ない触れ合いが地域の絆の深さを物語る。
○…生まれも育ちも大谷。写真が好きで小遣いでカメラを購入。自宅の納戸で現像するほどだった。高校3年の時、新聞社主催の県学校新聞記者コンクールで優秀賞を受賞。「カメラマンに憧れたこともあった。実家が農家、これが嫌でね。でも長男だから跡継がなきゃいけないから諦めた。それならってカメラ店を始めたんだよ」。仲間と組んだハワイアンバンドでは、厚木や都内のクラブで演奏し、プロのミュージシャンと組んだこともあった。「今思えば青春の思い出だね」。懐かしそうに振り返る。
○…子どもが生まれると生活は一変。PTA役員や会長を歴任し、地域の子どもたちのために尽力した。昨年の震災後、子どもたちの「何かできないか」の言葉に感銘を受け、店に子どもたちの手作り募金箱を設置し、駄菓子のお釣りで募金できるようにした。集まった募金を南三陸町に送ると、「良い子のみなさんへ」と町長から手紙が届いた。喜ぶ子どもたちの姿を見て募金箱を継続。「近く親睦会で集めた募金とあわせてまた送金する。子どもなりに支援を続けている。大人も見習わないとね」
○…「兄弟がいないから寂しがり屋なのかな。賑やかなのが好きでね。つい世話も焼きたくなるんだよね」。店には今日も子どもたちの元気な声が溢れ、隣の音楽スタジオではカラオケを楽しむ大人たちが集う。「これからも子どもたちのため、地域のために役立つことをやっていきたい。絆を大事にね」
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