「えびなベートーヴェンコンサート第七&第九2012」の実行委員長 田口(たぐち)一紀(かずき)さん 東柏ヶ谷在住 51歳
慈愛の心で歓喜を皆に
○…合唱経験者から全くの未経験者まで160人がプロのオーケストラで「第九」を合唱する「えびなベートーヴェンコンサート」。12月16日の本番を前に、メンバーが一堂に会する貴重な練習日には皆自然と熱が入る。「コンサートは成功してこそ次につながる。そういう意味でも10周年の記念の今年は何が何でも成功させる。幸いチケットの販売状況もまずまずです」と頬を緩める。
○…合唱をはじめるきっかけは4年前の同コンサートへの参加。営業職として働く中で「自己啓発になれば」と犬の散歩中に偶然見つけたボイストレーニングを習い始めて1年がたった頃、参加者募集の文字が目に留まった。すぐに応募しその年のステージに立った。「全くの初心者でスタート。本番前にオーケストラで歌ったときは皆で作り上げてきたものが形になる感動で涙が出そうだった。本番を歌い終わった後はお客さんの拍手がすごくて感動して震えた。完全にやられてしまいました」。以来コンサートを共催するレーベンフロイデ合唱団に入団。すっかり合唱に魅せられた。
○…フォークソングブーム真っ只中の中学時代、文化祭でギターを抱えてステージに立ったことも。「人前に立つのはどちらかといえば苦手だと思っていた。でも今思い出した。高校の時、数学の授業中、何でだか分からないけど歌わされた」と一気に当時の教室の風景がよみがえった。
○…妻と3人の子どもの5人暮らし。子どもたちは「またやってる」と父親の活動にもどこ吹く風だが、妻は違った。「『またそんな大変な役引き受けて』と呆れています。目立ちたいわけじゃないけれど、『自分が役に立つならぜひ』と引き受けちゃうんですよね」。人が喜ぶ顔を見るのが何よりもうれしく、困っている人を見ると手を差し伸べずにはいられない。「年末の『歓喜』の瞬間が皆にとって良い1年の締めになればうれしいですね」
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