「えびなボランティアコーチ」の代表を務める 岩崎(いわさき)良雄(よしお)さん 大谷南在住 63歳
着眼大局、着手小局
○…「あなたのために質問をするんですよ」。インタビューをしている側へ気を遣いながら会話を続ける。こちらが話を進めると「そうですね」と全て受け入れてくれるようにうなずく。「悩んでいるときは頭の中に迷いがあるんです。それをはっきり見えるようにすることがコーチングです」
○…「若い時は日本中を駆け回っていました」。20歳のときの趣味は当時、流行っていたヒッチハイクの旅。アルバイトで生計を立てながら、時間を見つけては寝袋ひとつ持って旅へ出かけた。そこで学んだことは人の親切さと我慢。仕事に就いてからも、その趣味は止められなかった。会社に無理を言って2週間の休みをもらい、海外でのヒッチハイクへ挑戦したこともあった。「仕事の出張のときには交通費を浮かせようと、ヒッチハイクで宿泊先に帰ったりしちゃいました」と目を輝かせる。
○…55歳までは大手スーパーマーケットに勤務。当時の部下から付けられたあだ名は「鬼」だった。「ワンマン店長でしたね。実績が出せていて自信もあったから、全て自分が正しいと思っていました」と苦笑いする。
部下のやっていることが自分の考えと違うと「こうやれ」と部下の話は聞こうともせず、アドバイスもしない。そんなビジネスマン時代だった。
○…仕事を退職し、スキルアップを考えていたときに出会ったのが「コーチング」。そこで自身のコミュニケーション能力の無さに初めて気づかされることに。今では「仕草や表情などから相手の頭の中を見ていくんですよ」と何でも見透かしてしまう瞳を持つほどに。コミュニケーションで悩んでいる人のために4年前から海老名で活動を始めた。「子育てや職場関係など、地元の悩んでいる人に役立てて欲しいですね」と穏やかな表情を浮かべる。「話を聞くと他人を悩ませてる人っていうのは、昔の自分に似ていることばかりです」と頬をゆるめた。
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