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「八重山古典民謡」芸歴50周年を迎えた 慶田盛(けだもり)宏(ひろし)さん 下今泉在住 72歳

公開:2012年11月16日

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甘く厳しいお父さん

 ○…故郷は沖縄の西表島。400年前から伝わる伝統芸能「八重山古典民謡」を広める活動を続け、今年で50年目を迎えた。終始笑顔で話していた顔が、三線を手に取り、弦を弾くとたちまちプロの顔に。「子どものときから道徳や教訓など、生活歌を聴いていたので、私の中身はこの歌によって作られています」

 ○…少年のころから劇や芝居など芸能関係の人が来るたび足を運び、「いつか自分も舞台に立ちたい」と憧れを抱くように。「ラジオで耳にしていた美空ひばりや春日八郎が見たくて」と本土への就職を決めた。「隣の人も知らないなんて不思議な世界でした」と新生活を心寂しげに思っていた矢先に出会ったのが八重山古典民謡。のめりこむには時間はかからず、スッと体の中に入っていった。活動は国内だけにおさまらず、沖縄代表として海外公演に招待されることも。「いつの間にか50年経ってました。楽しい時間はあっという間ですね」と目を細める。

 ○…8人兄弟の長男として生まれたこともあり、面倒見の良さは人一倍。良いことも悪いことも全て知られてしまう100世帯あまりの島では「他所の子も我が子のように育てられましたね」と昔を懐かしむ。島内のルールは連帯責任が基本だったので、年齢が上にいくにつれて、年下を叱ることもしばしば。「人に叱ることで、どう教えれば伝わるのかを学びましたね。まぁそれ以上に何度も叱られたりもしましたけど」

 ○…練習場兼リビングには表彰状と家族写真がそこら中に飾られている。机の上には舞踊をしている孫の写真も。「これなんてソックリなんですよ」と嬉しそうに話す顔はすっかりおじいちゃんに。9月には50周年記念に弟子たちがコンサートを開いてくれた。「子どもにも弟子にも教えているはずなのに、教わっていることだらけなんですよね」。人を大切にする熱いハートが人の輪と伝統芸能を広げていく。
 

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