市場流通にはほとんど乗らず、細々と栽培されてきた地大豆「津久井在来大豆」を海老名市内の遊休農地などで栽培し、新たなビジネスチャンスを創出しようと、海老名商工会議所(井上高保会頭)が進めている事業の一環として、2月7日から市内21の店舗などで昨秋、収穫された新大豆を使った加工品などが販売・提供されている。
県からの要請を受ける形で市内の遊休農地や耕作放棄地対策として2010年から「海老名の地大豆づくり」は始まった。
当初、農業委員会などが中心となり栽培を進めてきたが、11年末にこの活動を知った商工会議所関係者が生産者サイドに「商業と農業の連携」を提案。商業展開への検討がスタートし、昨年5月には市内の飲食店や農家が集い、地大豆をブランド化し、新たなビジネスチャンスを模索するイベントなども企画していた。
関係者らは昨年7月に市内今里など4カ所の遊休農地に約40kgの種をまき、秋には約1500kgを収穫。今回、販売・提供される商品はこの新豆を原料としている。
東柏ヶ谷の「関豆腐店」店主・関悟さんによると、地大豆は「タンパク質が少なく糖度が高いため、にがりを加えても固まりにくい性質を持つ。そのため『寄せ豆腐』で味わうのが最高」だという。
21店舗では関さんが「最高」と話す寄せ豆腐料理のほか、最大の特徴ともいえる「甘味」を生かした商品として開発した、シフォンケーキも2店舗で扱う。また、市役所内のレストラン「さつき」では豆腐を使ったあんを乗せた「塩らー麺」を提供する。各店舗での販売・提供は3月末までで、毎週、木曜、金曜、土曜の限定となる。
商工会議所の中村さんは「安心な地元の素材を『地産地消』の考えの中で広めることができれば。生産者と販売者が連携したこの事業で新たな海老名ブランドの創出につながってほしい」と話している。
取扱い店
▽居酒屋○(国分南)▽食と肴の店 眞方(中央)▽まぐろや雄司(喰の道場)▽スナックベニール(中央)▽炭火やきとり創玄(中央)▽和食 橙(中央)▽電撃坊主(中央)▽大衆酒蔵どんぐり(東柏ヶ谷)▽揚葉(東柏ヶ谷)▽和食ちくざん(中新田)▽居酒屋相州(国分南)▽すし政(門沢橋)▽居酒屋双葉(上郷)▽オーシャンブルー(中央)▽串亭 廚-kuriya-(中新田)▽国分寺そば(国分南)▽ミュールハイム(国分寺台)▽しふぉん―K(今里)▽泉橋酒造(株)(下今泉)▽ザ・ウィングス海老名(中央)▽レストランさつき(市役所内)問合せは会議所・中村さん【電話】046・231・5865へ。
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