海老名市は2月20日に総額626億3698万円となる2013年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比6・1%増の391億2400万円。12年度中に前倒し実施する事業の補正予算を含めると400億円を超える。周辺自治体では「緊縮型」の予算編成が目立つ中、現市庁舎が建設された1988年度を除くと総額、一般会計ともに過去最大規模の積極的な予算編成となった。
13年度が第四次総合計画後期基本計画の初年度であることから、将来都市像の実現へ向け「いま何が必要で、将来のためにいま何をすべきか」という観点から予算を編成したという。
一般会計の歳入では市税を前年度比3・0%増の209億780万円と見込みんでいる。
個人市民税は給与所得や営業等所得の増加を見込んだことにより、前年度に比べ2・0%増となる83億9383万円、法人市民税は企業収益の若干の改善などを見込んだことにより、同比14・5%増となる13億4263万円と試算した。
大規模開発を控えてはいるものの、財政調整基金は取り崩さず、新まちづくり基金からの繰入金も同比19・0%減とした一方、国庫支出金の普通建設事業費充当分は21・9%増、市債が41・5%増となった。市では「バランスよく活用し次代へつなぐまちづくりを推進したい」としている。
歳出では海老名駅西口の土地区画整理事業や市営住宅の改修事業、コミュニティセンター等大規模改修事業、(仮称)市民活動健康増進施設の建設事業などに伴い総務費、土木費が前年度に比べそれぞれ18・8%、20・4%と大幅に増加。一方、教育費は事業の前倒しなどにより、13・3%減となった。
主な新規事業
▼きれいで居心地のよい学校づくりの推進(全小中学校のトイレに洗浄便座を設置するとともに、試行的に各学校に電気掃除機を配備)▼いじめのない学校づくりの推進(青少年相談センターにいじめ対策を統括する指導主事を新たに1人配置するとともに市内6中学校に市費による非常勤講師を1人ずつ配置)▼私立幼稚園における給食の提供(学校給食の準備も兼ね、市内幼稚園3園の5歳児を対象に食の創造館による給食を試行的に開始)▼災害時協力車両登録制度の創設(災害時に各避難所へ飲料水などを円滑に搬送するための手段として、市民から貨物車両の提供を受ける制度を創設)▼介護ボランティアポイント制度の創設(高齢者が介護施設などで社会貢献活動を行うことでポイントを獲得できる仕組みで、そのポイントで白石市や登別市、海老名市の特産品などと交換できる制度の創設)▼空き地・空き家の適正管理に関する条例制定(良好な住環境を維持するため、空き地や空き家の適正管理に関する条例を制定)
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