海老名市に「えび〜にゃ」の石像を寄贈した 望月(もちづき)忠由(ただよし)さん 上今泉在住 60歳
ハーレーと孫と仲間
○…「生まれ育った海老名市のためになるなら」と「えび〜にゃ」の石像2体を市に寄贈した。市長との雑談の中で「石で作れない?」と持ちかけられ、「できるよ」と思わず返したのがきっかけだった。「息子も勧めてくれたし、孫も喜んでくれると思ってね」。海老名に江戸末期から6代続く老舗石材店を営む。
○…幼いころから父親を手伝っていたが、継ぐことは考えていなかった。デザインの仕事に進みたかったが、人生の転機が高3の冬に。卒業を目前に控えても進路が決まっていなかったのを見かねた恩師が「石屋を継げ」と一言。これが決め手となり、その日に「家を継ぐからバイクが欲しい」と父に。すると次の日の夕方父が「バイク屋に行って来い」とぼそり。言われるがまま店に行くと、オーナーが「親父さんから」と欲しかったバイクが飾られていた。「家を継いで欲しいとかは言われなかったけど、やることが粋だよね。うれしかったのかもね」。煙草をくゆらせながら亡き父に思いを馳せる。
○…しかし父との二人三脚はわずか3年足らずだった。病に倒れた父に代わり、無我夢中でここまで突っ走ってきた。その間消防団、JC、青年部など地域の活動にも積極的に参加。「先輩後輩、いい仲間に恵まれた」。言葉通り、会話から人脈の広さが伝わってくる。その後バイクから車に興味は移り、ポルシェ、ワーゲンなど名だたるドイツ車を乗り継ぎ、ジェットスキーにはまったことも。「『車検知らず』って言われたこともあった。今はハーレーが趣味。仲間に誘われてね。何も考えず一人になれるのがいいね」と目を細める。
○…「3千件は孫の写真」。ことあるごとに孫を携帯電話で撮影。時には保育園に迎えに行ったり、駄菓子屋に行ったりと「イージーライダー」は「じいじ」の一面も。「孫は可愛いね。できればひ孫も見たいよ」。下がった目じりはまだしばらく戻りそうにない。
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