海老名市はこのほど、老朽化する橋りょうに計画的に修繕を施し「延命」することで、維持管理費の縮減を目指す「橋りょう長寿命化修繕計画」を策定した。今回の計画では市が管理している橋のうち、道路の重要度や点検の結果、現時点で補修が必要と判断された48の橋が対象となり、来年度から優先順位に応じて補修が施される。
「事後保全」から「予防保全」への転換
市道路維持課によると市では今年3月時点で223の橋を管理している。その多くが1950年代半ばから70年代初頭の、いわゆる高度経済成長期に整備されたもので、建設から50年を経過する「高齢橋」の割合は今後、急激に増加し、老朽化による架け替え費用が大幅に増えることが予想されるという。
市では2011年に設立された橋りょうの維持管理費のコスト削減や橋りょうの適切管理などを検討する県が主導する部会に参画。合理的・効率的な手法による橋りょうの維持管理計画の策定作業を進めていた。
「壊れたら直す」という従来の「事後保全」の考え方から、「損傷が大きくなる前に計画的に直す」という「予防保全」の考え方への思考転換が今回の計画のポイントだ。
市が公表した資料では今回、計画の対象となった橋を「事後保全」で管理した場合の補修、架け替えなどを含めた将来事業費は13年から100年間で約73億円と試算。これが計画に沿い、「予防保全」で管理を進めた場合には、約42億円となり約31億円のコスト削減につながるとしている。
計画の対象とした橋りょうは緊急輸送路に架かる7橋と、幹線道路に架かる11橋、それ以外の30橋の計48本。このうち安全性確保の観点から優先順位をつけ、予防保全的な補修を進める。
今年度は来年度、補修を予定している貫抜川に架かる境橋と永池川に架かる中河内大橋の補修へ向けた準備を進める。
担当課では「今回、対象となった48の橋が危険というわけではない。危険になる前に予防的な修繕を施すことで、橋の寿命を延ばし、安全を確保していく」としている。
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