高橋明子さん森下さくらさん 発見した小惑星 命名へ 4年越しで新天体に認定
海老名市内に暮らす女子高校生ら3人が4年前に発見した小惑星がこのほど、国際天文学連合(IAU)に新天体として認められた。命名提案権が与えられた3人は現在、「新たな星の名」を熟考している。
新天体を発見した市内東柏ケ谷に暮らす高橋明子さん(16)と国分北に暮らす森下さくらさん(17)、岡山市に暮らす田中亜紀子さん(19)の3人は、2009年11月にNPO法人「日本スペースガード協会」(高橋典嗣理事長)が毎年、岡山県内で催す天体観測会「スペースガード探偵団」に参加し、小惑星などの発見に挑んだ。
世界初の快挙
立ち込めていた雲が切れた午前1時頃から観測を開始した3人は、口径1mの望遠鏡を使い星空を撮影。データを照合する作業を明け方まで行い、おうし座の中に2つの移動する天体を見つけた。
今回、新たに天体として認められたのはそのうちの1つ。高橋理事長によると「女子中学生により発見された小惑星が新天体として認められたのは日本初で、世界でも例がない」という。
新天体の登録について現在高校2年生の高橋さんは「星に興味があり参加した。発見できるとは思ってもみなかったので、認められてすごくうれしい」と話し、現在高校3年生の森下さんは「満天の星空を見たくて参加した。見つかるとは思っていなかったのでびっくりした」と話した。
高橋さんはその後も毎年、観測会に参加しており、新たにもう1つの小惑星を発見。現在、IAUに申請中だという。
3人には新天体の命名提案権が与えられる。森下さんは「好きなバンドの名前など候補がたくさん出た。高橋さんは同じ市内だけれど、田中さんは岡山県で、いま中国に行っているらしい。なかなか時間が合わないが戻ってから相談したい」と話している。
地球から4億2千万Km
新天体は今年8月19日現在、東の空のこうま座にあり、21等級で輝いている。地球から約4億2千万Km離れた場所にある。直径約2・9Kmで太陽の周りを約5年8カ月で公転する。
高橋理事長は「3人の努力が報われてうれしい。協会もその思いに応えられてうれしい」と話した。
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