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海老高生が国重文を操作 伝統芸能の奥深さに触れる

文化

公開:2014年1月24日

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座員から指導を受けながら人形を3人で操作する
座員から指導を受けながら人形を3人で操作する

 地域に伝わる芸能に触れることで「継承」への意識を高めようと海老名高校(小泉いづみ校長)で1月17日、江戸時代から伝わる厚木の伝統芸能で国重要無形民俗文化財に指定されている相模人形芝居長谷座(山口熱子座長)によるワークショップ公演が開かれ、1年生の生徒400人ほどが、芝居を鑑賞した後、人形操作などを体験した。

 「相模人形芝居」は江戸中期から後期にかけて関西方面から相模国(神奈川県)に伝わったとされる郷土芸能で、明治期には県内15ほどの地域に座があったとされる。

 現在まで伝承されているのは長谷座を含め5座のみで、その多くが直面している問題が「後継者育成」だという。300年ほど前に淡路の人形遣いが伝えたことが起源とされ、1980年に国の重要無形民俗文化財に指定されている長谷座も近年は座員が減少。後継者育成は急務の課題だ。

 ワークショップ公演は若い世代に伝統芸能に触れる機会を提供することで、この課題解決につなげようという取り組み。

滑稽な動きに

 この日、生徒らは「傾城阿波の鳴門」で母娘の再開の場面で「順礼歌」の段を鑑賞。その後、座員から手ほどきを受けながら、人形操作を体験した。

 相模人形芝居を含む人形浄瑠璃は3人で1体の人形を動かす「三人遣い」と呼ばれる技法が特徴のひとつ。高さ約90cm、重さは8kgほどの女形の人形を3人で息を合わせながら歩かせると、阿波踊りを踊っているような滑稽な動きを繰り返すなど、伝統芸能の「奥深さ」を体感していた。

 厚木市内から海老名高校に通っているという男子生徒は「自分が暮らすまちにこのようなものがあるとは知らなかった。3人で1つの人形を動かすのは呼吸が合わないととても難しいけれど、上手く演じることができればとても気持ちよさそう」と話した。

 また山口座長は「人形芝居というものを知らない人もまだまだたくさんいるはず。こういういったワークショップを通じて、興味を持っていただける人を一人でも多く見つけることができれば」と伝承に期待を寄せていた。

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