杉久保小学校の南側に建設が進められていた「大型防災備蓄倉庫」の運用が3月1日から始まった。市危機管理課によると、すでに開設されている北部、中部の大型倉庫と各避難所などに設置されているコンテナ倉庫を含めた非常食の備蓄量は、「南部倉庫」が完成したことで、30万食に達したという。
県が2009年3月に発表した「神縄・国府津松田断層の地震被害想定」を受け、海老名市はそれまで12万6千食だった非常食の備蓄量を30万食に見直した。地震発生直後の避難所生活想定者4万5千人と帰宅困難者が国などから支援物資が届くまでの2日間、生活できる分量に相当し、備蓄の上積みを進めていた。
見直し前、同市では避難所となる学校やコミュニティセンターなどに設置されているコンテナ型倉庫に非常食を備蓄していた。しかし30万食を備えるには容量が不足していたため、市域を北部、中部、南部の3エリアに分け、災害時の地域拠点となる大型倉庫の建設を進めてきた。
一昨年には上星小学校のプール跡地に建設が進められた「北部倉庫」が、昨年は消防本部前に建設された「中部倉庫」がそれぞれ完成。すでに運用が始まっている。
「南部倉庫」はこれらにつづく3カ所目の稼働となり、パンの缶詰やアルファ化米、ラーメン保存缶、粉ミルク、飲料水、毛布、紙おむつなど非常食や生活必需品を収納しているほか、ガソリン型発電機、投光器などの資機材も完備。
さらには仮設シャワーや仮設トイレに加え、1台で100人分の炊き出しが可能なレスキューキッチンなども揃えられている。
アレルギー対応非常食も順次
今回、「南部倉庫」が完成し運用が始まったことで、北部、中部を含む大型倉庫と46基のコンテナ倉庫内に備蓄されている非常食の量は、目標としていた30万食となった。
市危機管理課では「周辺の自治体では非常に多い備蓄量だと思う」とし、今後はエビや小麦、卵など25のアレルギー物質を原材料に含まない、非常食の備蓄も順次、進めていく予定だという。
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