「第68回全国高等学校弁論大会」で奨励賞に選ばれた 峯尾 昇汰さん 中央農業高校3年 17歳
農家「道」へまっしぐら
○…「ぼくはおじいちゃんの後を継ぐ」。小学生の卒業式で大勢の前で決意を明かした。野菜農家に生まれ、幼いころから祖父母が営む農作業の手伝いが好きだった。その思いは変わらぬまま、農業を学ぶために中央農業高校に進学。「発表の大会に出てみなさい」。部活動の顧問の教諭に背中を押され出場したことが農業人生へ一気に加速する。「あの一言が高校生活を変えました」
○…部活動では1年生のときから「農家の経営改善」をテーマに研究。研究成果を発表する大会では県大会で最優秀賞に輝くほか、数多くの成績を収めている。研究の題材はもちろん自宅の農場。売上げや労働・運営経費などを徹底的に調べあげる。改善策を見つけ出そうと、野菜の研究から始まり過去の経営改善データを読み漁ったり、卒業生の農家を訪ねるなど、あらゆる観点から事例を考えた。「ハマるとまっすぐしか見えなくなっちゃうんですよ」と頬を赤らめながらニッコリと微笑む。
○…「政治経済や海外情勢を知るのが趣味」と答えることからも、その辺の高校生とは色が違いそうだ。中でも近代政治には関心が深い。戦車のプラモデルを作ったことをきっかけに、時代背景から始まり関係性があるもの一つひとつを調べていくうちに、すっかりとその世界にのめりこんでしまった。「今も戦艦のプラモデルを製作中です」。満足そうに携帯電話で撮った写真を見せてくれた。
○…祖父との会話の主は自宅農場の将来や改善など、農場ビジネスを語り合う。マイブームはメロン栽培。自宅のある綾瀬地域では10年ほど前まではメロン栽培も盛んだった。しかしながら、今ではそのほとんどが手をつけなくなってしまったことから「自分が復活させたい」と授業にもより一層力が入っている。「今やっていることは楽しいことばかりです。あとは勉強を頑張るのみ」と「受験」に立ち向かっていく。
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