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国分寺台 20人が宅地細分化学ぶ 地区特有の課題を議論

社会

公開:2014年6月27日

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初回の勉強会には20人ほどの地域住民が参加した
初回の勉強会には20人ほどの地域住民が参加した

 国分寺台地区で6月21日、既存土地の細分化販売に関し学ぼうと勉強会が開かれ、地域住民およそ20人が参加した。今後、定期的に先進事例などを学びながら、地区の将来像について議論を深めていくという。

 国分寺台住宅地は1962年から相模鉄道(株)が開発分譲した大規模住宅地だ。分譲開始から50年ほどの年月が経過し、当時、この地に移り住んだ子育て世帯の多くは現在、高齢者世帯となっている。

 海老名市高齢介護課によると国分寺台地区に暮らす65歳以上の高齢者の割合・高齢化率は37・5%。市全体の高齢化率が18・8%であることからも高齢化に伴う地区課題の解決は急務な状況下にある。

 そのひとつが土地問題だ。もともとは1つの区画であった宅地が、近年、数区画に細分化し販売される事例が増えてきた。隣家との間に庭があり、プライバシーも守られた生活は一変した。

 こういった状況を受け住民らが「宅地の細分化について考えよう」と呼び掛けあい勉強会が開かれた。初の開催となったこの日は参加者が、細分化によるメリット・デメリットを自らの体験談などを交えながら語り合った。

 数年前に隣地が細分化造成されたという男性は「造成地に土が入った影響で、雨水が自分の敷地に流れ込むようになった。湿気が多くなりカビが発生するようになってしまった」と困惑気味に話した。

 一方で「若い世代が造成地に家を建てて暮らしている。久しぶりに地域に子どもたちの声が響くようになった。自治会など地域活動にも積極的で助かっている」という声もあった。

 勉強会の開催を呼びかけた住民のひとり、大坂城二さん(71)は「今回、呼びかけに賛同していただき、参加していただいたのは高齢者の方のみだった。若い世代の住民にも積極的に参加していただき、幅広い世代の声を聞きながら、多角的に学び、この地区の将来像を議論できる場になれば」と話している。

 次回は9月20日(土)に国分寺台文化センターで「宅地細分化による周辺地価への影響」をテーマに勉強会が開かれる。時間は午前10時から2時間程度の予定。

 建築物の敷地面積の最低限度を指定する取り組みは茅ヶ崎市が2012年に県内では初めて導入した。敷地の細分化を抑え、建築物が密集することで生じる日当たりや風通しの悪化、災害時の延焼といった居住性、防災性の低下を防ぐことを狙ったもので、逗子市も08年度から同様の基準策定へ向けた検討を開始している。

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