青年海外協力隊員としてブータン王国へ派遣された 堀内 芳洋さん 浜田町 34歳
穏和な性格に秘めた行動力
○…開発途上国で生活しながらその国の抱える問題を解決していく国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として活動するため、ブータンへ飛び立った。柔道を現地の人たちに指導するほか、同国で発足したばかりの柔道連盟の組織運営に携わる予定だ。「仕事を辞めて行動に出ることは年齢を考慮しても冒険になるかも知れない。それでもやりたいと思ったもの。楽しんでやっていきたい」
○…中学1年のとき、当時流行していた柔道漫画「YAWARA!」の影響で柔道を始め、中学、高校時代は選手として活躍。大学時代は母校のコーチ、就職後も地域の小中学生へ指導を行ってきた。27歳のとき日本の柔道家がバリ島で国際道場を開いたという記事を見つけ、面識も無かったがホームページからすぐに連絡。行動力はピカイチでバリの道場を訪れ、指導も行った。「自分が学んだものを、これからの世代につないでいきたい。そう思うんです」
○…長期休暇の度にリュック一つと柔道着を背負って海外へ出掛けた。行先はシンガポール・ラオス・フィリピンなど東南アジア圏。現地に着くと観光ではなく柔道場を探し歩く。中でも印象的だったのはネパールでの経験。今でも1日平均8時間の計画停電がある中、暗闇にランタンを灯して練習をするなど、日本では経験できないことを体験した。旅の中ではストリートチルドレンらとも触れ合い、学校教育を受けていない子どもたちでも道場では規律正しくしている姿を見て、柔道を通した教育の価値を強く感じた。
○…人生経験の中から「現地の人と同じ目線で何かをしたい。それこそが自分のしたいこと」と答えを見出し、青年海外協力隊へ志願。自身が学んだ多くのことを2年間の活動に注力する。「多くを得たものは、多くを返さないといけない」を座右の銘に、ヒマラヤ山脈のふもとで大きな挑戦が始まる。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>