NPО法人「海老名ガイド協会」の新会長に就任した 西 佑治さん 上今泉在住 71歳
「何でも真剣なんや」
○…海老名市内を歩きながら、国指定史跡の相模国分寺や国分尼寺、国の重要文化財の龍峰寺の千手観音立像などを巡るNPО法人「海老名ガイド協会」の新会長に就任した。「天平ロマンの風を求めて」をテーマに、約70人の会員をまとめ上げる。
○…現役時代は燃料関係の会社に勤務していた。西日本は愛知県以外のすべての県で働くなど、家族とともに各地を転々とし、25年前に海老名に移り住んでからは東京や神奈川を中心に勤務した。40年に渡る会社員生活の中では、子会社を立ち上げ、社長として活躍したことも。「東京で働いていた頃が一番忙しかったな。夕飯を自宅で食べることなんてしばらく無かった」と懐かしむ。
○…忙しい毎日を過ごす中、52歳のときに腎臓がんを患った。腎臓摘出手術を終え、自宅療養をしていた時、会社から「本社との合同会議で問題が起きた」と連絡が。「医者には一番危ないと言われた時期だったが、思わず飛び出していったよ」。仕事に取り組む姿勢はいつでも真剣そのものだった。
○…岡山県倉敷市の出身。西日本で生活していた期間が長いこともあり、会話の中でたびたび出てくる関西弁が印象的だ。「海老名に越してきたばかりの時、厚木の時計屋で値切ったら、『帰れ』と言われたんよ。値切るのは関西では当然のことだから、改めて驚いたね」と笑う。
○…「NPO法人としていかに自立させるかが今後の課題」と話す。これまで市が主催していた「史跡ガイド養成講座」を独自で行うなど、革新が始まっている。他にも、個人に偏っていた業務を役割分担する、広報活動に力を入れていくなど、今後の発展へ向けてのアイデアが盛り沢山だ。「責任を持って取り組むというのは、仕事もガイドの活動も一緒。その時々の目標達成を目指してやるだけやね」。長年の経験を武器にリーダーシップをとる。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>