「第43回神奈川県自動車安全運転競技大会」で最優秀の成績をおさめた 松嶋 孝平さん 海老名市消防本部在勤 33歳
男は言葉でも背中でも語る
○…「大きなミスもなく、無難にできたと思います」。280人がエントリーした「県自動車安全運転競技大会」で最優秀賞を手にした。前回行われた県大会では先輩が良い成績を残したこともあり、プレッシャーを背負う中「やるべきことをやる」と決めたその行動力が最高の結果へと結んだ。
○…海老名市の消防本部へ勤める。大学4年生のとき、祖母の家でボヤが起き、消防士の活躍を目の当たりにした。就職活動をしながら人生を模索する中で「この仕事をしたい」と道を決めた。すでに就職試験は過ぎていたため、1年間の浪人生活を経て見事1発合格。「人の役に立ちたい」という思い描いた舞台に上った。消防隊で9年間務めた後、救急隊へ移動。10年間の中では、人の命が消えゆく瞬間も見てきた。家族が涙を流し泣き叫んでいる中で「頼むから戻ってきてくれ」願いながら心臓マッサージをした経験も。「当たり前ですが後悔をしないようプロとして自分ができることを全力で行います」
○…群馬県出身。子どもの頃からラグビーやバスケなど体を動かすことは日常生活になくてはならないものだった。大学生のときに湘南へ引っ越すと群馬には無かった「海」にはまり、サーフィンに明け暮れた。「就職活動をしていても顔は日焼けで真っ黒。髪も黒に染め直したはずでしたが、茶髪だったのでなかなか上手くいきませんでしたね。若気の至りは職場の後輩たちには言えません」と表情を緩ませた。
○…取材中に多く出てきた言葉は「家族」と「後輩」。家庭では2歳と5歳の2児の父。休日には鬼ごっこから縄跳び、サッカーなどをしながら子育て進行中。「恥ずかしながら、溺愛しています」と顔を赤らめる。一方でトレーニングは家の中でも欠かさない。「かわいい後輩たちにはまだまだ負けられません。お互いに切磋琢磨していければ」。責任感の強さが物語る、男の背中は大きく見えた。
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